Vision
未来の多様性を高める
今日,AI技術を含む情報技術の画期的な進歩によって,情報の生成・探索・表現・蓄積・編集・発信など,様々な情報処理が楽にかつ効率よく行えるようになりました.これによって,情報処理にかかっていた時間やエネルギーが,他のことに使えるようになりました.しかし,余分な時間やエネルギーが生まれたことによって,クリエイティブなことをする機会が増えたでしょうか.より効果的な意思決定ができるようになったでしょうか.
変化が激しく不確実性が高まっている社会において,私たちが活力を持って生きていくためには,常識や情報の構図に惑わされず,自分が本当にしたいこと・するべきことを見つけ行動する必要があります.また,人間が持つ「考える力」や「創造性」を発揮して,未来社会の多様性を高めることが重要であると考えます.
Mission
Slow Informatics – 人々に気づきを与え,じっくりと情報処理を行う機会を提供する情報インタラクション技術や方法論の研究を行う
自分の行動や言動,考えをゆっくり振り返る(内省)することでこそ,自分が本当にしたいこと・するべきことを見つけられるのではないか.じっくりと時間をかけて対象と接することでこそ,人は「考える力」や「創造性」を発揮・鍛錬できるのではないか.
私たちの研究室では,Slow Informaticsというコンセプトのもと,情報技術による自動化・効率化が進む社会において,人々に気づきを与え,じっくりと情報処理を行う機会を提供する情報インタラクション技術や方法論について研究開発を行います.具体的には,以下のテーマを軸として研究を行います:
- 先入観に囚われない,注意深い情報探索
- クリエイティブな作業・知識獲得活動を刺激する情報インタラクション
- 内省・共感・集中のための情報インタラクションデザイン
- じっくりとした活動を行うための精神的健康の促進
Slow Informaticsの研究開発には,分野横断的なアプローチが求められます.私たちの研究室では,情報検索,データマイニングや機械学習,統計モデリング(データサイエンス),HCI,ウェブサイエンスといった情報学の知見に加え,心理学,説得工学(行動変容技術),行動経済学といった分野の知見を取り入れながら研究を進めます.
学生の皆さんへ
研究室主宰者の考え方を知る上で参考になる資料は,下記URLで閲覧することができます. 当研究室への配属を希望される方,研究室選びで迷われている方は是非ご一読ください.
- 研究室で取り組んでいる研究プロジェクト例
- 研究室配属を検討している学生の皆さんへ(2021年度版)
- 卒業研究を始める学生の皆さんへ
- 卒業研究に向けて for 3年生
- 研究室配属でよくある質問
- 研究室における研究会の位置づけについて
- 研究室活動ベンチマーク指標
行動規範
未来の多様性を高める知的野蛮人たれ
- 未来に寄与する活動に自らも参加していることを自覚する
- 答えではなく問いにこだわる
- 常識を疑う.最先端より未踏にこだわる
- 考えるのではなく,考え抜く
- 人と比べない.自分と戦う.
- 自ら省み,自ら修める
- 素早く失敗し,素早く学ぶ
- 1つのことにこだわりを持つと同時に興味のアンテナを広げる
- 研究室メンバーを尊重し、切磋琢磨する
- 学んだことは積極的に他者と共有する
その他、良き大人としての行動規範
- 挨拶をする
- 約束を守る
- 何事にも誠実であれ
- 積極的にメモを取る
- よく遊び,よく学び,よく働く