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Dispute Suggestion

反証センテンス提示による信憑性指向のウェブ検索支援

信憑性指向のウェブ検索を支援するために,新しいタイプのクエリ推薦手法 Dispute Suggestionを提案・開発した.提案システムはユーザからクエリが入力されると,クエリに関するセンテンスのうち,ウェブ上で反証されているセンテンスをリアルタイムに抽出・収集する.その後,収集された被反証センテンスのウェブ上における典型度,およびクエリとの関連度を計算する.最終的に,提案システムは典型度および関連度が高い反証センテンスの上位N件を,検索中のユーザに提示する.

既存のクエリ推薦手法は,ユーザの検索意図に合致するウェブページの検索を効率化することに焦点が当てられている.それゆえ,ユーザが特定の意見・記述の信憑性を検証するためにウェブ検索を行う場合,既存のクエリ推薦手法によって提示されたキーワードが,信憑性判断の手がかりを探すために役に立つとは限らない.また,たとえ検索中のウェブ情報の中に信憑性が疑わしいものが存在しても,ユーザが情報の信憑性についてあまり注意を払っていなければ,それに気付くことは難しい.本稿で提案する反証センテンス手法により,信憑性が疑われるセンテンスへユーザの注意を喚起すること,信憑性を意識しながらウェブ検索を行うことが可能となる.

発表資料

参考文献


名古屋市立大学 データサイエンス学部

Yamamoto LAB

Don't look for answers immediately. Think slowly.

私たちの研究室では,Slow Informaticsというコンセプトのもと,情報技術による自動化・効率化が進む社会において,人々に気づきを与え,じっくりと情報処理を行う機会を提供する情報インタラクション技術や方法論について研究開発を行っています.