ウェブ情報の信ぴょう性を意識しながら批判的に情報の検索や閲覧を行うためのスキル・マインドセット「ウェブアクセスリテラシー」を測定する尺度を開発.また,開発したリテラシー尺度を用いて,一般ユーザが自身のウェブアクセスリテラシーを調べ,強みや弱みを知るためのウェブサイト「みんなのWEBリテラシー」を開発した.
批判的なウェブ情報探索を行うには,論理的思考能力や推論能力などの批判的思考能力に加え,情報検索スキルや情報の信憑性を精査するための戦略,認知バイアスに関する知識などが必要になると考えられる.本プロジェクトでは,これらに関連する質問項目リストを作成し,ウェブアクセスリテラシーの尺度を構成した.クラウドソーシングを用いて,開発した予備尺度とウェブ情報の信ぴょう性に対する意識,情報リテラシー教育の受講経験等との関係性について分析を行い,ウェブアクセスリテラシーの妥当性および一般ユーザのウェブアクセスリテラシーにおける強みと弱みを分析した.
発表資料
参考文献
- Yusuke Yamamoto, Takehiro Yamamoto, Hiroaki Ohshima, and Kawakami Hiroshi: “Web Access Literacy Scale to Evaluate How Critically Users Can Browse and Search for Web Information”, Proceedings of the 10th ACM Conference on Web Science (WebSci 2018), pp.97-106, Nederland, Amsterdam, May 2018 (Full Paper 30/113 = 26.5%).
- 山本祐輔, 山本岳洋, 大島裕明, 川上浩司:「ウェブアクセスリテラシー尺度の開発」, 情報処理学会論文誌: データベース (TOD80), Vol.12, No.1, pp.24-37, January 2019.