本研究では,適切なウォーキング目標の設定を支援するシステムを提案する.ウォーキングを習慣的に続けることは病気への罹患を予防したり心理的ストレスの発散に繋がる.こうしたメリットを獲得するためには,ウォーキングの継続性と質を担保することが求められる.しかし,ウォーキング初心者はこうした観点を考慮して目標を立てる能力が不足していることが多い.その結果,自身の能力に見合っていない目標や健康効果の無い目標を立ててしまう.
提案システムは,ユーザの過去の歩行データを分析することで算出した歩行目標候補と,ユーザに目標を吟味させるアドバイスを提示する.提案システムを用いることで,ユーザは自身の能力に見合ったウォーキング目標を設定し,容器的にウォーキングを継続することができる.
参考文献
- 織田直也, 山本祐輔: “MoreSteps: 実現可能で意義のある運動目標を設定するためのAIコーチング”, 第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2022), March 2022.