ウェブ検索は,学習や意見形成など様々な場面で行われる.しかし,フェイクニュースなどの誤った情報やフィルターバブルなどの影響から偏った情報を元に意見形成を行ってしまうリスクも存在する.
本研究では,ウェブ検索を通して意見形成を行う際に,ユーザが様々な観点からウェブ検索を行い,かつ検索した情報の内容を正しく理解した状態で自分なりの意見を形成することを支援するためのシステムを提案する.提案システムは,ウェブ検索の画面にチャットボットが表示される.チャットボットはウェブ検索中のユーザに対して,問いかけ文と理解度クイズの提示を行う.問いかけ文の提示により,ユーザの様々な観点からのウェブ検索を促す.また,理解度クイズの提示により,ユーザがウェブ検索した内容について正しく理解した状態で最終的な意見形成を行うことを狙う.
参考文献
- 奥瀬雄哉, 山本祐輔: “ウェブ検索における能動的学習を促す問いかけボット”, 第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2022), March 2022.